和痛治療

和痛治療

当院では和痛治療にも力を入れております。
静脈内鎮静法や笑気吸入鎮静法といった和痛治療を導入することにより、患者さんが快適でリラックスした環境で治療を受けていただけるよう取り組んでおります。

静脈内鎮静法

リラックスして歯科治療を受けるための手段として、静脈内鎮静法があります。
静脈内鎮静法とは、点滴法により鎮静剤(リラックスするお薬)を静脈内に投与する方法です。
鎮静されている患者さんは安らかな気持ちになり、さらに処置時の痛みなどの不快な記憶も和らげられ、ストレスを軽減した円滑な診療が受けられます。
そのため治療時間を充分にとる事ができ、一度に多数の歯を治療することも可能となり、患者さんの通院回数を減らすこともできます。

静脈内鎮静法の流れ

※以上の一連の方法は状況に応じて適宜変更する場合がありますのでご了承ください。

副作用・合併症について

静脈内鎮静法は極めて安全性が高く、手術終了後速やかに麻酔から覚めます。
ただし、稀ではありますがその時の体調などにより下記に示します副作用・合併症が起こることがあります。

麻酔から覚めの遅れ、嘔吐、嘔気、頭痛、発熱、テープかぶれ、点滴注射部位の 内出血やその他の合併症、アレルギー、ショック(アナフィラキシーショック)、嘔吐物の吸い込みによる肺炎

注意事項

【前日】

前日

食べ過ぎ飲みすぎを避けて、十分な睡眠を取り、体調を整えてください。

【当日の朝】

当日の朝

体の調子が悪かったり、不都合なことが起こった場合にはご連絡ください。
いつものお薬は、指示がない場合には通常通りに服用し、御来院ください。
食事と水分摂取は、治療開始の3時間前までに済ませ、それ以降は何も飲んだり食べたりしないでください。
*ただし、糖尿病でインシュリンや血糖降下剤を服用している方は、あらかじめご相談ください。
血圧計、心電計を装着するので、腕や素肌を出しやすく、ゆったりとした服装にしてください。
女性の方はワンピースや締め付けの強い服(デニム等)はなるべく避けてください。
ブーツやヒールの高い靴は避けてください。
治療開始10分前までにはお越しください。
治療後は薬の影響で危険なので、車、バイク、自転車ではお越しにならないでください。

【入室前】

入室前

必ずトイレを済ませ、ストッキング、タイツ類は脱いでください。
動脈血中酸素飽和度測定装置のセンサーは、爪にクリップで装着するので必ずマニキュアなどは落としてください。
口紅、化粧、クリーム類を落とし、コンタクトレンズ、腕時計、ピアスなどのアクセサリーはすべてはずし、長い髪は束ねておいてください。

【治療後】

治療後

眠気やふらつきが残り、正常に戻るには2時間ほどかかります。したがってある程度回復するまでお休みいただきます
当日は、車、バイク、自転車の運転、火を使う調理、アルコール摂取は禁止です。
階段、交差点、プラットホーム、段差などでは十分注意してください。
帰宅後に眠くなることがあります。当日は責任を伴う仕事や激しい運動は避けて、ゆっくりとお休みください。
※胃内視鏡や大腸ファイバー検査時でも静脈内鎮静法を用いていますが、その麻酔法よりもやや深く鎮静させます。

笑気吸入鎮静法

笑気吸入鎮静法では、低濃度の笑気ガス(医療用のガス)と酸素を、専用のマスクを用いて鼻から吸入します。
吸入を開始して少し経つと、手足が軽くしびれ、体がぽかぽかと温かくなります。お酒に軽く酔ったときのような心地よさがあり、リラックスして恐怖心が和らぎます。しかし、笑気吸入中に意識がなくなることはありません。時間の経過が気にならなくなり、治療に時間がかかったとしても、短時間で終わったように感じます。
笑気吸入鎮静法によって痛みに対して鈍感(鎮痛効果)になりますが、痛みが完全になくなるわけではないので、必要に応じて局所麻酔を併用します。
笑気吸入鎮静法の利点は、調節性があり、呼吸、循環機能の抑制が少なく、安全性が高いことです。吸入をやめると、笑気ガスは短時間で体内から排出されます。体がふらついたりせず、正常な状態に戻っていることを確認できれば、治療後はすぐに帰宅することができますし、車や自転車の運転も可能です。

笑気吸入鎮静法の流れ

※以上の一連の方法は状況に応じて適宜変更する場合がありますのでご了承ください

笑気吸入鎮静法の禁忌や適応外

笑気吸入鎮静法の禁忌症

笑気吸入鎮静法の適応外症例